世界最古の現役木製コースターが走る、メルボルンのルナパーク
メルボルンの中心部CBD(Central Business District)からトラムに揺られること約30分。海辺の街セント・キルダ(St Kilda)には、100年以上の歴史を持つ遊園地「ルナパーク(Luna Park Melbourne)」がある。CBDからは16番または96番のトラムを利用すれば、乗り換えなしでアクセスできる。最寄りの「Luna Park / The Esplanade」停留所からも近く、観光の合間に少し足を延ばすのにも便利だ。

巨大な笑顔が出迎えるエントランス、どこか懐かしい雰囲気のアトラクション、そして今も現役で走り続ける歴史的な木製ジェットコースター。最新のテーマパークとはひと味違う、昔ながらの遊園地の魅力が詰まった場所だ。メルボルン観光で少し足を延ばすなら、ぜひ訪れてほしいスポットのひとつ。今回は、ルナパークの歴史や見どころ、チケットの購入方法、おすすめのアトラクションを紹介する。
1912年開園!オーストラリア最古の遊園地「ルナパーク」
ルナパークが開園したのは、1912年12月13日。オーストラリアで最も古い、現在も営業を続ける遊園地として知られている。その象徴が、巨大な顔をかたどったエントランス「Mr Moon」。大きく開いた口が入園ゲートになっており、訪れる人々をユーモラスな表情で迎えてくれる。カラフルな装飾とレトロなデザインは、100年以上の歴史を感じさせるもの。思わず写真を撮りたくなる、フォトジェニックなスポットだ。

園内の規模は比較的コンパクトで、東京・浅草の「花やしき」を思わせる親しみやすさがある。園内を散策し、いくつかのアトラクションに乗る程度なら、混雑状況によっては1〜2時間ほどでも楽しめるだろう。もちろん、乗り物を存分に楽しむなら、もう少し時間に余裕を持って訪れたい。
1912年から続く、ルナパークの象徴『Scenic Railway』
ルナパークを訪れたら、ぜひ乗ってほしいのが「The Great Scenic Railway(グレート・シーニック・レイルウェイ)」。1912年の開園当初から走り続ける木製ジェットコースターで、現在も営業する世界最古の連続運行型ジェットコースターとして知られている。全長967m、高さ約16mのコースは、遊園地の外周を囲むように設置されている。最高速度は時速約60km。100年以上前に造られたとは思えない、迫力ある走行を楽しめる。

そして、このアトラクション最大の特徴が、スタッフによる手動ブレーキだ。2両編成の車両の中央には、ブレーキマンと呼ばれるスタッフが乗車。立った状態で専用のブレーキを操作しながら、速度を調整していく。現代のジェットコースターではほとんど見られない、非常に珍しい仕組みだ。木製レール特有の振動や走行音、カーブを曲がる際の揺れも、このアトラクションならでは。最新型のコースターとは違ったスリルを味わえる。

さらに、ルナパークはポート・フィリップ湾に面した場所にあるため、コースの高い位置からは海を望むこともできる。夕方には、海の向こうへ沈んでいく夕陽が美しい。スリルを楽しみながら、メルボルンの海辺の景色まで堪能できるのは、この場所ならではの魅力だ。また、乗車中の様子を撮影してくれるライドフォトも用意されている。100年以上の歴史を持つジェットコースターに乗った記念として、ぜひ購入してみてはいかがだろうか。旅の思い出に残る一枚になるはずだ。
チケットの種類と、歴史を感じるおすすめアトラクション3選
ルナパークでは、目的に合わせてチケットを選べる。主な選択肢は、入園とアトラクション1回分がセットになった「Entry & Single Ride Ticket」と、対象アトラクションを何度でも楽しめる「Unlimited Rides Ticket」の2種類。前者は、歴史ある園内を散策しながら、シーニック・レイルウェイだけ体験したい人にもおすすめ。後者は、複数の乗り物を楽しみたい場合に向いている。
チケットは公式サイトや現地窓口のほか、旅行・レジャー予約サービス「Klook(クルック)」などでも取り扱われている。日本語で予約を進められるため、英語での購入に不安がある人にも便利だ。販売されるチケットの種類や料金、利用条件はサービスによって異なるため、購入前に比較しておこう。また、歴史的なアトラクションに注目するなら、次の3つはぜひチェックしておきたい。
The Great Scenic Railway|1912年
ルナパークを代表する木製ジェットコースター。開園当初から残る歴史的なアトラクションで、手動ブレーキという珍しい仕組みも見どころだ。初めて訪れるなら、まずはこれを体験したい。

Carousel|1913年製
美しい装飾が目を引く、アンティークのメリーゴーラウンド。1913年にアメリカのPhiladelphia Toboggan Companyによって製造され、68頭の木馬と2台の馬車が配置されている。一頭ずつ異なる装飾が施された木馬や、クラシカルなオルガンなど、細部まで見応えがある。乗らずに眺めるだけでも、当時の遊園地文化を感じられるアトラクションだ。
Ghost Train|1934年
昔ながらのお化け屋敷を楽しめる「ゴースト・トレイン」。小さな機関車型の車両に乗って暗闇のコースを進み、さまざまな仕掛けに出会うアトラクションだ。1930年代から続く歴史を持ち、現代の最新技術を駆使したホラーアトラクションとは異なる、レトロな演出が魅力。昔の遊園地らしい雰囲気を味わいたい人におすすめしたい。

訪問前に確認したい、ルナパークの営業日
ルナパークを訪れる際に注意したいのが、営業日だ。基本的には土曜・日曜・祝日を中心に営業しており、ビクトリア州のスクールホリデー期間には平日も営業する。そのため、旅行中の平日に訪れようと思っても、休園している可能性がある。
また、営業時間は季節やイベントによって異なり、天候によってアトラクションの運行が変更されることも。特に木製ジェットコースターのシーニック・レイルウェイは、雨天時や強風によって運休となるため注意したい。訪問前には、公式サイトの営業カレンダーを必ず確認しておこう。

遊園地のあとは、セント・キルダのビーチへ
ルナパークの魅力は、遊園地だけで完結しないこと。すぐ近くにはセント・キルダ・ビーチ(St Kilda Beach)が広がり、海沿いを散歩したり、カフェでひと休みしたりと、のんびりとした時間を過ごせる。特におすすめなのが夕暮れ時。ポート・フィリップ湾に沈む夕陽を眺めながら、海辺で一日を締めくくるのも素敵だ。
歴史ある木製ジェットコースターに乗り、レトロな遊園地を楽しんだあとは、ビーチでゆっくりと過ごす。メルボルン中心部の観光とは少し違った、セント・キルダならではの休日を楽しんでみてはいかがだろうか。

INFORMATION|Luna Park Melbourne
施設名: ルナパーク・メルボルン(Luna Park Melbourne)
住所: 18 Lower Esplanade, St Kilda VIC 3182, Australia
アクセス: CBDからトラム16番・96番で約25〜30分。「Luna Park / The Esplanade」停留所下車すぐ
営業時間: 土曜・日曜・祝日、スクールホリデー期間を中心に営業。時間は日程によって異なる
入園+アトラクション1回: 30豪ドル(4歳以上)
追加アトラクション1回: 15豪ドル
乗り放題チケット: 大人(13歳以上)57豪ドル、子ども(4〜12歳)47豪ドル
チケット購入: 乗り放題チケットは公式サイトまたは現地で購入可能。入園+1回券は当日現地販売のみ
決済方法: 公式サイトのオンライン決済、現地チケット窓口での支払い。対応する決済手段は購入時に確認
滞在時間の目安: 約1〜2時間(複数のアトラクションを楽しむ場合は2〜3時間以上)
公式サイト: https://lunapark.com.au/
※料金・営業時間・アトラクションの運行状況は変更される場合があるため、訪問前に公式サイトで最新情報を確認してほしい。
