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時を重ねた美しさに触れる。ホテル ザ・マンハッタンで過ごす幕張の休日

東京駅からJR京葉線に揺られること約30分。到着したのは、千葉市美浜区にある海浜幕張駅。大型商業施設や幕張メッセなどが集まるこの街に、都会の慌ただしさから少しだけ距離を置きたい日に訪ねたいホテルがある。

駅から歩いて約5分。「ホテル ザ・マンハッタン」だ。遠くへ旅に出るほどの時間はなくても、いつもとは違う場所で一夜を過ごすだけで、気持ちが切り替わることがある。忙しい毎日をいったん離れ、これからのことをゆっくり考える。そんな時間を求めて、今回は46㎡の「ラグジュアリーツイン」に宿泊した。

1991年開業。幕張に佇むクラシックホテル

1991年11月に開業したホテル ザ・マンハッタン。幕張新都心が発展していった時代に誕生した、全130室のスモールラグジュアリーホテルだ。館内に足を踏み入れると、アメリカの古き良き邸宅を思わせる空間が迎えてくれる。アールデコを基調としたインテリアや、重厚感のある調度品。そこには、現代のホテルとはひと味違う華やかさが息づいている。

開業から長い年月を経た今も、当時のデザインを感じられるのがこのホテルの魅力だろう。新しさを追い求めるのではなく、時を重ねた建物だからこそ生まれる、クラシックな佇まいがある。客室数を130室に抑えた規模感も、このホテルらしさのひとつ。幕張という都市の中心にありながら、どこか落ち着いた時間が流れている。

淡い色彩に包まれる、46㎡のラグジュアリーツイン

今回宿泊したのは、46㎡の「ラグジュアリーツイン」。大きな窓から自然光が差し込む、ゆとりのある客室だ。ベージュを基調とした淡い色彩に、クラシックな家具を組み合わせたインテリア。ベッドルームにはくつろげるスペースも確保されており、荷物を置いてひと息つくだけで、いつもの日常から少し離れたような気持ちになる。

壁に飾られているのは、アメリカのファッションマガジン『VOGUE』の表紙をモチーフにしたアート。ファッションとインテリアが自然に溶け合い、古き良きアメリカの邸宅を思わせる客室に、さりげない個性を添えている。

ツインベッドはそれぞれ幅120cm。客室の定員は最大4名で、家族や友人同士での滞在にも対応している。ホテルに泊まること自体を旅の目的にする。そんな過ごし方が似合う一室だ。

15時のチェックインから、夕暮れを待つ

チェックインは15時から。客室に入ったら、まずは荷物をほどいて、しばらく何もしない時間を過ごしたい。予定を詰め込まず、ソファでくつろいだり、窓の外を眺めたり。ホテルステイの楽しさは、こうした何気ない時間にもある。

やがて日が傾き始めると、客室の表情が少しずつ変わっていく。今回宿泊した幕張メッセ側の客室では、夕刻になると窓から差し込む光が室内を茜色に染めた。淡い色の壁やクラシックな家具があたたかな光をまとい、昼間とは異なる、セピア色の世界が広がる。まるで昔の映画のワンシーンを眺めているかのよう。窓からの景色だけでなく、時間とともに変化する客室そのものを楽しめるのも、このホテルで過ごす醍醐味かもしれない。

夕陽を眺めに、幕張の浜へ

部屋に差し込む夕陽を見ていると、今度は海辺から日が沈む様子を眺めたくなってくる。ホテルから幕張メッセ方面へ歩き、海へ向かうこと約10分。東京湾に面した「幕張の浜」へ足を延ばしてみよう。

目の前に広がるのは、海と空、そして湾の向こうに見える東京の街並み。都心からそれほど遠くない場所でありながら、視界の開けた海辺に立つと、街の喧騒も少し遠くに感じられる。空がオレンジ色から深い青へと移り変わっていく時間。波の音を聞きながら、ただ水平線の方を眺める。

日々の予定や目の前の仕事に追われていると、何もしない時間を持つことは案外難しい。だからこそ、旅先では少しだけ立ち止まってみるのもいい。空気が澄んだ日には、東京湾越しに富士山の姿を望めることもあるという。そんな景色との出会いも、少し足を延ばしてみる楽しみのひとつだ。

総大理石のバスルームで、ゆっくりと湯に浸かる

海辺からホテルへ戻ったら、次はバスタイム。ラグジュアリーツインの魅力を語るうえで外せないのが、総大理石で仕上げられたバスルームだ。客室のクラシックな雰囲気を引き継ぎながら、ゆったりとした浴槽が設けられている。

印象的なのは、ベッドルームとバスルームをつなぐ大きな窓。浴室にいながら客室越しの景色を眺められ、一般的なホテルのバスルームとは異なる開放感を味わえる。家族やパートナー、気心の知れた友人と会話を楽しみながら過ごすのも、この造りならでは。もちろん、ひとりで静かに湯に浸かり、一日の疲れを癒すのもいい。

バスルームにはバブルバスエッセンスも用意されている。時間を気にせず湯船に身を委ねるひとときも、今回の滞在で楽しみにしていたことのひとつだ。

一日の終わりに、サント・ノーレのモンブランを

ホテル ザ・マンハッタンに宿泊するなら、ぜひ立ち寄っておきたいのが、1階のベーカリー&ケーキ「サント・ノーレ」。ホテルメイドのパンやスイーツが並ぶショップで、なかでも人気商品のひとつがモンブランだ。

サクサクとした生地の上に、たっぷりと重ねられたモンブランクリーム。口に運ぶと、生地の軽やかな食感とクリームの味わいが重なり、思わずもうひと口と手が伸びる。華やかなディナーを楽しむのもいいけれど、お気に入りのケーキを買って部屋に戻り、ゆっくり味わう夜も悪くない。特別な記念日でなくても、自分のために小さな楽しみを用意する。そんな気負わない贅沢が、今回のホテルステイにはよく似合う。

クラシックな客室で迎える、静かな夜

窓の外がすっかり暗くなれば、幕張の街には昼間とは違う景色が広がる。夕陽に染まっていた客室も、今度は室内の照明によって落ち着いた表情に。ベッドに腰掛けて一日を振り返ると、遠くへ出かけたわけではないのに、ずいぶんゆっくりと時間を過ごせたように感じる。

旅先だからといって、必ずしも何かをしなければならないわけではない。お気に入りの部屋でくつろぎ、海辺を散歩して、ゆっくりと湯に浸かる。それだけで十分に満たされる夜もある。明日の予定を考えるのは、また朝になってから。今夜は心地よい眠りに身を委ねよう。

都心から少し離れて、ホテルで過ごす一夜を

1991年の開業から時を重ね、幕張の街とともに歩んできたホテル ザ・マンハッタン。アールデコ調の館内や、クラシックな家具が並ぶ客室には、開業当時の華やかさが今も感じられる。一方で、実際に滞在して印象に残ったのは、そうした空間の中で過ごす、穏やかな時間だった。

東京駅から電車で約32分。週末の小旅行にも、少し気分を変えたい平日の滞在にも。次の休日は、ホテルで過ごすことを目的に、幕張へ足を延ばしてみてはいかがだろうか。


INFORMATION

ホテル ザ・マンハッタン(HOTEL THE MANHATTAN)

住所:千葉県千葉市美浜区ひび野2-10-1
アクセス:JR京葉線「海浜幕張駅」より徒歩約3分
チェックイン:15:00
チェックアウト:12:00(プランにより異なる)
総客室数:130室
今回の客室:ラグジュアリーツイン(46㎡)
公式サイト:https://www.the-manhattan.co.jp/
客室詳細:https://www.the-manhattan.co.jp/stay/luxury/

ベーカリー&ケーキ「サント・ノーレ」

場所:ホテル1階
営業時間:11:00〜20:00
公式サイト:https://www.the-manhattan.co.jp/sainthonore/