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名古屋の絶景と伝統に出会う。コンラッド名古屋「キングプレミアムエグゼクティブルーム」宿泊記

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2026年7月31日、名古屋・栄に誕生した「コンラッド名古屋」。日本で3軒目となるコンラッドブランドのホテルは、街を一望する客室や、名古屋の歴史を表現したルーフトップバーなど、滞在そのものを旅の目的にしたくなる魅力にあふれている。今回宿泊した「キングプレミアムエグゼクティブルーム」を中心に、その魅力を紹介する。

名古屋・栄の新たなランドマーク「コンラッド名古屋」

名古屋城や熱田神宮など、歴史を感じられる名所が点在する名古屋。近年は「ジブリパーク」の開業も話題を集め、国内外から訪れる旅行者にとって、ますます魅力的な旅先となっている。そんな名古屋に2026年7月31日、新たなラグジュアリーホテル「コンラッド名古屋」が開業した。東京、大阪に続く国内3軒目のコンラッドとして誕生したホテルが位置するのは、名古屋の中心地・栄。新たなランドマーク「ザ・ランドマーク名古屋栄」の高層階に入り、地下鉄東山線・名城線の栄駅に直結している。

観光やビジネスの拠点として便利なのはもちろん、誕生日や記念日など、特別な時間を過ごすホテルとしても注目したい存在だ。全170室の客室は、いずれも50㎡以上。今回はそのなかから、エグゼクティブラウンジへのアクセスが付いた「キングプレミアムエグゼクティブルーム」に宿泊した。

名古屋の伝統とモダンが調和する空間

客室の扉を開けると、まず感じられるのは、ゆとりある広さと穏やかな雰囲気。
50㎡の室内は、床や壁をベージュを中心とした落ち着いた色合いで統一。人々が行き交う栄の街の活気とは対照的に、足を踏み入れた瞬間から、自然と肩の力が抜けていくような心地よさがある。キングサイズのベッドを中心に、ソファやテーブルをゆったりと配置。折り上げ天井に設けられた間接照明が室内を柔らかく照らし、洗練されていながらも温かみを感じさせる空間に仕上がっている。

一方で、細部に目を向けると、名古屋ならではの文化を取り入れたデザインが随所に見つかる。ベッドのヘッドボード側の壁には、名古屋の街並みをモチーフにした金属製のアートワーク。光の当たり方によって表情を変える装飾が、落ち着いた室内にさりげないアクセントを添えている。クッションには、愛知県の伝統工芸「有松絞り」を取り入れた生地を採用。さらに、客室に備えられたティーカップは、名古屋にゆかりの深い陶磁器ブランド「ノリタケ」のものだ。土地の文化を前面に押し出すのではなく、現代的なインテリアのなかに自然に溶け込ませているのが印象的だった。

窓の向こうに広がる、名古屋の街並み

コンラッド名古屋の客室で、ぜひ楽しんでほしいのが窓からの眺望だ。ホテルは栄エリアの高層ビル「ザ・ランドマーク名古屋栄」の上層階に位置しており、客室の大きな窓から名古屋の街並みを見渡すことができる。東京や大阪と比べると、高層ビルが密集するエリアが限られている名古屋。そのため、窓の向こうには、低層から中層の建物が遠くまで連なり、街が平野の上にどこまでも広がっていくような景色が見える。高い建物が視界を遮ることが少なく、都市の広がりを感じられるのも、この眺望ならではの魅力だろう。日中は建物の輪郭や遠くの景色まで見渡せる一方、夜になると街の明かりが広がり、また違った表情を見せてくれる。

そして、もうひとつ見逃せないのが朝の景色だ。今回宿泊した「キングプレミアムエグゼクティブルーム」は、すべて東向きに位置しているため、どの客室からも日の出を望むことができる。徐々に明るくなる空と、朝日に照らされていく名古屋の街並み。刻々と変化する景色を眺めていると、早起きしたことさえ忘れてしまう。ホテルスタッフによると、気象条件が揃えば、雲海が見られる日もあるのだとか。昼、夜、そして朝。それぞれに異なる表情を見せる名古屋の景色が、客室で過ごす時間をより印象深いものにしてくれる。

名古屋の夜景を眺めながら、極上のバスタイムを

今回の客室でもうひとつ印象的だったのが、窓に面したバスルーム。ゆったりとしたバスタブが窓際に設けられており、お湯に浸かりながら名古屋の街並みを眺められる。とりわけ夜は、眼下に広がる街の明かりを楽しみながら、時間を気にせず過ごしたくなる空間だ。


バスアメニティには、スウェーデン発のフレグランスブランド「BYREDO(バイレード)」の「Mojave Ghost(モハーヴェ ゴースト)」を採用している。アメリカのモハーヴェ砂漠に咲く希少な花、ゴーストフラワーから着想を得た香り。柔らかなフローラルとウッディなニュアンスが重なり、穏やかなバスタイムを演出してくれる。

入浴後には、ふんわりとした肌触りのバスローブでひと休み。パジャマは上下が分かれたセパレートタイプで、就寝時にも動きやすい。眺望だけでなく、入浴から眠りにつくまでの時間を心地よく過ごせるのも、うれしいポイントだ。

客室での時間を彩る、こだわりのドリンク

客室にはネスプレッソのコーヒーマシンに加え、英国のティーブランド「JING TEA(ジン ティー)」の紅茶が用意されている。観光から戻ったあと、コーヒーや紅茶を淹れて、窓の外に広がる景色を眺める。そんな何気ない時間も、このホテルでの楽しみのひとつ。ティーカップには、名古屋の街をモチーフにしたノリタケのデザインが施されており、手に取るたびに土地とのつながりを感じられる。

また、ミニバーにはコンラッド名古屋オリジナルのジンも用意されている。こちらは有料だが、ホテルならではの一杯として楽しむのはもちろん、追加で購入できれば旅のお土産にもよさそうだ。部屋でゆっくり過ごすための飲み物にも、さりげなく名古屋らしさが添えられている。

その日の気分で選ぶ、コンラッド名古屋の朝食

コンラッド名古屋の朝食会場は、31階に位置するイタリアンレストラン「カーサ オリーバ(CASA OLIVA)」。ライブキッチンを備え、バラエティ豊かな料理を楽しめる。

一方で、対象のエグゼクティブルームやスイートルームの宿泊者などは、エグゼクティブラウンジで朝食を楽しむという選択肢もある。今回の滞在では、カーサ オリーバは多くの宿泊客で賑わっており、注文した料理が提供されるまでに時間がかかる場面も見られた。開業から間もない時期だったこともあり、今回は落ち着いた雰囲気のエグゼクティブラウンジで朝食をいただくことにした。

ラウンジの朝食は、通常の会場と比べると品数こそ控えめだが、サラダやパンをはじめ、スクランブルエッグ、ソーセージ、ベーコンなどの洋食から、焼き魚や味噌汁といった和食まで、定番のメニューがひと通り揃っている。そして何よりの魅力は、名古屋の街並みを眺めながら、ゆっくりと食事を楽しめること。高層階の窓から広がる景色を眺めながら過ごす朝は、街の喧騒から離れた穏やかな時間。料理を急いで選んだり、周囲の混雑を気にしたりすることなく、自分のペースで朝食を楽しめるのが心地よかった。

食後は、オープンエアのテラス席へ。コーヒーを片手に名古屋の街を見渡しながら、その日の予定を考えてみるのもおすすめだ。料理の種類を重視するならカーサ オリーバ、景色とともにゆったりとした朝を過ごしたいならエグゼクティブラウンジ。旅のスタイルやその日の気分に合わせて選びたい。

旅先でも心と体を整える、フィットネス&プール

ホテル32階には、フィットネスジムや屋内プール、スパなどを備えたウェルネスエリアが用意されている。24時間利用可能なジムには、テクノジムのトレーニングマシンを設置。窓の外に広がる名古屋の景色を眺めながら、体を動かすことができる。リフレッシュウォーターのほか、フルーツやナッツも用意されており、トレーニングの前後に気軽に水分や栄養を補給できるのもうれしい。

さらに、屋内プールもホテルステイの楽しみのひとつ。高層階ならではの開放感を味わいながら泳いだり、プールサイドでゆっくり過ごしたり。観光で歩き回る旅とはまた違う、ホテルならではの時間を楽しめる。ウェルネスエリアには男性用のドライサウナ、女性用のミストサウナも備わっている。

三英傑の物語をカクテルで味わう「ハウス・オブ・モン」

コンラッド名古屋に宿泊するなら、ぜひ足を運んでほしいのが、ホテル最上階の40階に位置するルーフトップバー「ハウス・オブ・モン(HOUSE OF MON)」だ。その名前の「MON」は、日本の家紋に由来するもの。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という、愛知・名古屋にゆかりの深い三英傑の物語が、バーの空間やカクテルに取り入れられている。

店内へ入って左手に見えるのは、鳥をモチーフにした印象的なオブジェ。これは、三英傑の性格を表すものとして知られる、ホトトギスの句をイメージしたものだという。「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」の織田信長、「鳴かせてみせようホトトギス」の豊臣秀吉、そして「鳴くまで待とうホトトギス」の徳川家康。それぞれの人物像を象徴する句が、現代的なアートとして表現されている。

スタイリッシュな店内にも、三英傑の家紋をモチーフにした装飾が随所に。歴史を知ってから眺めると、空間の楽しみ方も少し変わってくる。

名古屋の歴史を映し出す、オリジナルカクテル

バーの責任者を務めるのは、世界各地のホテルで経験を積んできたバーテンダー、ボブ・ルイソン。彼が考案したオリジナルカクテルは、このバーを訪れる楽しみのひとつだ。木箱に収められたメニューを開くと、三英傑をモチーフにしたカクテルが紹介されたカードが。歴史上の人物や日本文化を、一杯の飲み物で表現するという発想も面白い。

今回注文したのは、「サルの出世」と「千利休」。「サルの出世」は、豊臣秀吉をモチーフにしたカクテル。ウイスキーの「響」をベースに、白味噌と梅を組み合わせた一杯だ。ウイスキーの豊かな風味に、白味噌のまろやかさと梅のアクセントが重なり、日本らしい素材の組み合わせを楽しめる。

一方の「千利休」は、緑茶の風味が印象的なカクテル。グラスの縁にはワサビ風味の塩が添えられており、口に運ぶと、緑茶の落ち着いた味わいに刺激的なアクセントが加わる。どちらも単に名古屋の歴史から名前を借りただけではなく、素材や味わいにも物語が込められているように感じられた。

お酒を飲まなくても楽しめる、特別な一杯

アルコールが苦手な人には、コンラッド名古屋オリジナルの「IBUKI Bottled Tea(いぶきボトリングティー)」もおすすめだ。水出し抽出によって茶葉本来の風味を引き出したボトリングティーで、お茶ならではの香りや繊細な味わいをゆっくり楽しめる。料理とのペアリングにも適しており、お酒とはまた違った楽しみ方ができるのも魅力だ。

屋内の洗練された空間に加え、外の空気を感じられるテラス席も備えたハウス・オブ・モン。名古屋の夜景と歴史を楽しむ、特別な夜の一軒として覚えておきたい。

名古屋の空と風を感じる、エグゼクティブラウンジ

今回宿泊したエグゼクティブルームでは、ホテル40階に位置するエグゼクティブラウンジも利用できる。ラウンジには、名古屋の街並みを見渡せる開放的な空間が広がり、なかでも注目したいのがオープンエアのテラス席だ。地上40階という高さにありながら、テラスには屋根がなく、頭上には遮るもののない空が広がっている。高層階ならではの眺望に加え、心地よい風を肌で感じられるのも魅力。屋内から景色を眺めるのとはひと味違う、格別な開放感を味わえる。

名古屋の街を見下ろしながら、風に吹かれて過ごすひととき。都会の中心にいることを忘れてしまいそうな、特別な時間が流れていた。ドリンクには、中部地方にゆかりのあるお茶や、地元ならではの名古屋サイダーや味噌コーラなども用意されている。一般的なコーヒーや紅茶だけでなく、その土地らしい飲み物を楽しめるのも、旅先のラウンジならではの魅力だ。観光から戻ってひと息つくのはもちろん、ホテルで過ごす時間そのものを楽しみたくなる場所。客室とはまた違った角度から名古屋の景色を堪能できる、印象的なラウンジだった。

名古屋の魅力を、ホテルで過ごす時間にも

コンラッド名古屋で印象的だったのは、洗練されたラグジュアリーな空間のなかに、名古屋の文化や歴史が自然に溶け込んでいること。客室では有松絞りやノリタケの器に触れ、窓の外には平野に広がる名古屋の街並み。夜には三英傑の物語を表現したカクテルを味わう。そのひとつひとつが、ホテルに滞在しながら名古屋という街を知るきっかけになっていた。

観光名所を巡り、名古屋グルメを味わう旅も楽しい。けれど、ときにはホテルそのものを旅の目的地にして、客室で景色を眺めたり、バーでゆっくりと過ごしたりするのもいい。名古屋を訪れる理由が、またひとつ増えたように感じられる滞在だった。


INFORMATION

コンラッド名古屋(Conrad Nagoya)

住所:〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦3丁目25番1号 ザ・ランドマーク名古屋栄

アクセス:地下鉄東山線・名城線「栄駅」直結

開業日:2026年7月31日

客室数:170室

今回の宿泊客室:キングプレミアムエグゼクティブルーム(50㎡)

フィットネス・プール・スパ:32階

ルーフトップバー:40階「ハウス・オブ・モン」

ハウス・オブ・モン営業時間:17:00〜24:00(月・火曜日定休)

公式サイト:https://www.hilton.com/ja/hotels/ngocici-conrad-nagoya/

※営業時間や提供サービス、料金は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。